ツンデレが死んでしまったようで
す。
1 名前: 以下、名無しにかわ
りましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/11/20(日) 21:59:01 ID:nwLoTJLqO
( ^ω^)「ツン?どうしたお?なんで動かないんだお?ツン?」
ツン「………」
( ^ω^)『…あ、この前勝手にプリン食べたこと怒ってるんだお?アレは謝ったお!ツンもしつこいお…』
ツン『……』
( ^ω^)『ねぇ、ツン…いい加減目を覚ますお』
12 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/11/20(日) 22:05:03 ID:nwLoTJLqO
( ^ω^)「今日もツンが好きなファッション雑誌買ってきたお。」
ツン「……」
( ^ω^)「随分溜ったお……とりあえず今月号もココに置いとくお。いい加減機嫌直すお?」
ツン「……」
14 名前: 1
投稿日: 2005/11/20(日) 22:11:00 ID:nwLoTJLqO
ツンはどうやら病気にかかってしまったみたいだお。だからずっと寝たき
りになってるんだお…
( ^ω^)「ツン、臭ってきたお。また一緒にお風呂入って綺麗にするおwうはwww」
ツン「……」
( ^ω^)「…ほら…いくお…」
ズル…ズル…
その時ドアが開いた
('A`)「よう。遊びに来たぞ」
15 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/11/20(日) 22:20:09 ID:nwLoTJLqO
('A`)「おーい?内藤ー?客が来たぞー」
( ^ω^)「ん?あぁ、この声はドクオだお。」
( ^ω^)「今彼女とちょっとシャワー中だおwちょっと待ってるお!」
('A`)「!!な!?彼女と!?…(ちっ、いつの間に…)…い、いいよ!帰るよ!じゃあな!」
( ^ω^)「うはww悪いおwwまた来るおw」
('A`)「二度と来ねーよ!バカヤロー!」
('A`)「ショボンの嫁さんがいなくなったから、何か知らないか聞きに来たんだがな……ちっ」
30 名前: 1
投稿日: 2005/11/20(日) 22:34:40 ID:nwLoTJLqO
('A`)「ハァ…俺も彼女ほしいなあ…。…にしても内藤に彼女か…。
ショボンの嫁さんがいなくなったこのタイミング…内藤が略奪してたりしてなw仲良
かったしw……虚しい。」
(´・ω・`)「ツン…一体どこに行ってしまったんだ…」
('A`)「よう。」
(´・ω・`)「ドクオ。どうだ?内藤は何か知ってそうか?」
('A`)「いや、彼女とシャワー中らしくてな。慌てて帰ってきたよ。知ってるか?内藤のやつー…」
(`・ω・)「煩い!アイツの彼女どうこうはどうでもいいんだ!ツンを…ツンを…」
('A`)「わ、悪かったよ…軽率だった。でもそんなに心配なら警察に捜索願い出せばいいじゃねーか」
(´・ω・`)「…考えたが…俺に非があり、それが原因でいなくなったのかもしれんからな…」
('A`)「…」
39 名前: 1
◆iXiOde3yG. 投稿日: 2005/11/20(日) 22:45:34 ID:nwLoTJLqO
( ^ω^)「…ツン…また顔が崩れてきたお。また…また僕が綺麗にし
てあげるお…」
ツン「(ブーンありがとう)」
( ^ω^)「いーんだおw僕はツンの事が好きだし、ツンをこうやって綺麗にするのも好きなんだおw僕好みにね」
ツン「(ブーン愛してるわ)」
( ^ω^)「僕も愛してるお」
45 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/20(日) 22:58:11 ID:nwLoTJLqO
('A`)「遅いんだよ。警察だって直ぐに動く訳じゃない。」
(´・ω・`)「分かってる。何度も言うな。俺はツンの身の安全を信じー…」
('A`)「いい加減にしろ。過ぎた事をあーだこーだ言う訳じゃないがな…。警察が動くまでにまだ時間がかかるだろう。その間どうするん
だ?」
(´・ω・`)「そうだな………そういえばまだ内藤に話してなかったな。内藤の所へ行こう」
('A`)「今から?…今からだと着くのは深夜だぞ?」
(´・ω・`)「内藤ならまだ余裕でパソコンの前だろう」
('A`)「ハハ。そうだな。行くか」
48 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/20(日) 23:07:09 ID:nwLoTJLqO
( ^ω^)「ツン、そろそろ寝るお。喋ってばかりじゃいつまで経って
も体の調子戻らないお。」
ツン「(うんじゃあねるねありがとうぶーん)」
ズル
ズル
( ^ω^)「おやすみツン…」
ツン「(おやすみぶーん)」
コンコン
( ^ω^)「誰だお?こんな遅くに…」
ガチャ
('A`)「おう」
(´・ω・`)「やあ内藤。遅くにすまないな。」
( ^ω^)「ドクオ!この前はすまなかったおwどうしたお?まぁ上がってくれおw」
('A`)「あ、あぁ…」
( ^ω^)「…ショボンも入れお」
(´・ω・`)「…あぁ」
58 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 00:00:33 ID:MXoWtVeSO
( ^ω^)「ホラ、寒かったお?温かい飲み物出すからちょっと待つ
お」
('A`)「おぉ悪いな」
(´・ω・`)「…元気にしてるか?」
( ^ω^)「…あぁ」
('A`)「??」
( ^ω^)「ホラ、ドクオには梅こぶ茶、ショボンにはいつものココアだお」
('A`)「お!サンキュー!」
(´・ω・`)「悪いな」
ツン「…θκ〜…ゎゎ…ゑ」
( ^ω^)「……!!」
59 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 00:09:05 ID:MXoWtVeSO
( ^ω^)「あ、ちょっと待ってるお!」
('A`)「?あ、あぁ。」
(´・ω・`)「……」
〜別室〜
ツン「(あの人が来たわ!私には分かる!あの人が来たわ!私を棄てたあの人が!
来たわ来たわ来たわ来たわ来たわ来たわ来たわ来たわ来たわ来たわ来たわ来た
わ来)」
( ^ω^)「ツン!落ちつくお!ツン!」
('A`)「つん?つんって…ツンのことか!?」
(´・ω・`)「……」
('A`)「おい!内藤!今『ツン』って…!」
(;^ω^)「ハッ!ち、違うお!つんく♂が歌謡界から完全に消えたことを嘆いてるんだお!いいからこの部屋から出てくお!…殺すぞ!」
(;A`)「……わ、悪い…」
( ^ω^)「…椅子に戻れ」
61 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 00:20:15 ID:MXoWtVeSO
('A`)「…ま、まぁなんだ!こう三人でテーブルを囲むなんて随分久
しぶりだな!」
(´・ω・`)「ふふ…そうだな…。随分久しぶりだ。」
( ^ω^)「そうだお!昔は良かったお…あの頃は三人で居れば何でも楽しくて…」
俺達は時間を忘れて他愛の無い話に明け暮れたんだ。
だが決して…内藤とショボン…そしてツンの三人の関係を話そうとはしなかった。
当時の俺はひたすらに傍観者だった。三人の奇妙な輪に入れず…いや、こんな性格だ。入りたくなかったんだな。
俺達野郎三人組は揃って同じ高校に進学。
内藤は高校に入っても『言動がキモい』やら『動きが機敏で嫌だ』などでイジメられていた。
その時俺達以外で手を差し延べたのがー…ツンデレだった。
64 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 00:32:24 ID:MXoWtVeSO
いつしかツンデレと内藤は付き合うようになった。
彼女は野郎三人組に馴染んでいき、何時しか四人組になったんだ。
ツンデレは俺達の紅一点となったが…内藤の彼女。当時の俺はよく自潮気味に笑ったもんだ。
だがショボンの眼は――何か異様な輝きをしていた――
高校を卒業した。四人揃って、とはいかず、皆それぞれの道を歩んだ。
俺は建築士の道へ
ショボンは企業の息子だ。大学を出て親父の後を継いだ。
内藤はパラサイト。
ツンデレは服のデザインがどうこう言っていたな。
その時期変化が起きた。
ツンデレが内藤からショボンに関係をシフトしたのだ。
そりゃそうだ。ニートの内藤より御曹司のショボン。
俺が女だったら俺もそうする。
そして年月は経ち現状に至る
75 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 00:55:05
ID:MXoWtVeSO
('A`)「ふぅ……さて。本題に入るとするか。」
(´・ω・`)「……あぁ。」
('A`)「…実はな内藤――…」
( ^ω^)「分かってるお。ツンの…ことだお?」
(´・ω・`)「……」
('A`)「!?…な、なんだよ!知ってたのか?」
( ^ω^)「あぁ。巷ではなんだ、行方不明だとか。」
('A`)「そうなんだ…ショボンを目の前にしてなんだが…お前付き合ってたよな?何か知らないか?ホラ、思い出の場所とか?」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「……」
('A`)「ハァ…そりゃ…知らないよな…まぁ何か分かったら教え」
( ^ω^)「……てるお…」
('A`)「え!?え!?分かるのか!?見当つくのか!?」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「知ってるお」
82 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 01:15:37 ID:MXoWtVeSO
('A`)「じゃ、じゃあ早くその『見当』を俺達にに教えてくれ!!」
その時内藤はショボンをチラッと見た。ショボンはココアをスプーンでひたすらに掻き混ぜている。
ショボンはどこか落ち着かないようだ
( ^ω^)「俺『達』?君『達』に教えるのかお?」
('A`)「あ、あぁ…そ、そうさ!!俺『達』にだ!!」
俺はテーブルを叩き付ける。物に当たるなんて何年振りだろう…じんわり手が痛い。なんなんだ?この焦燥感。
予期していたものを――遥かに凌駕するような――結末の予感。
( ^ω^)「…ドクオ。これから話すことは君『達』にではなく君『だけ』にだお。そして『見当』ではなく『知っている』だお。」
('A`)「どうゆう事だ?とゆうことは内藤お前…」
( ^ω^)「ドクオ…実はね、僕が――」
やめてくれ内藤やめてくれその先は言わないで――
88 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 01:37:11 ID:MXoWtVeSO
( ^ω^)「実は僕が――」
ハァハァ…ゼッ、ハァッ、ゼヘッゼヘッ
( ^ω^)「ドクオ。大丈夫かお?体調が優れないのかお?」
('A`)「へ…平気だ…ゼェヒィ、ゼヒィ」
俺は幼少の頃から過度のストレスに圧迫されると呼吸困難に陥る。
でも今は…人の、コイツの話を聞きたくないが聞かねばならないこの状況には丁度いい
( ^ω^)「ふぅ…こんなんじゃ会話出来ないお。それ、まだ治ってなかったのかお?」
('A`)「ゼェハァッ、う、うるさい!!続けろ!」
( ^ω^)「ふぅ…話したって今は無駄だお。…お話の前に、とあるビデオを観て欲しいお」
('A`)「ヒィ、ヒィ…ビ、ビデオ?」
(´・ω・`)「!!!……タ、ダハコ吸って来るよ…」
( ^ω^)「…今セットしたお」
上映されたビデオ。
こんなもの観なければ良かった
116 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 02:07:08 ID:MXoWtVeSO
俺はこんなにも醜い映像を見たことがない。
―――ビデオの内容―――
ツンデレ「い゙い゙い゙い゙い゙!!ゔゔぅ!!い゙ぎぃ!!」
ツンデレが自身の物であろう、糞尿の散らばったフローリングでうめき声を上げている。
ツンデレ「ゔゔ!!ゔお゙お゙お゙お゙お゙お゙!!」
更に――裸で首輪を付けられている――
男「うるせぇ!またこんなに糞を巻き散らしやがってよ!!」
ボンッボンッ
男は力一杯に転がる生き物の腹を蹴り上げる
ツンデレ「ギャアアアアア!!ああああああ!!」
男「聞こえねえのか?」
耳を革靴を履いたままの足で蹴り上げた
ツンデレ「あ!あ!あ……あああ…」
耳から黒い血が吹き出た。
暫くそのような拷問が続き、内藤がテープを停めた
( ^ω^)「一本目はこれで終了だお。これがあと43本ある。見るかお?」
156 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 02:26:48 ID:MXoWtVeSO
('A`)「し…真実が知りたい…見せてくれ…」
( ^ω^)「…その答えが返ってくるとは…想定外だったお…本当に想定外だったお…」
('A`)「本当は見たくないさ…こんなもの……その前に色んな疑問はあるし…何よりも吐気がして倒れそうだ!」
何故ツンデレがこの様な仕打を受けているのか?
何故温厚な内藤がこんなビデオを持っているのか?
そしてビデオに映る見覚えのあるこの仕草…
内藤が俺にこんなビデオを見せる訳。意味があるはずだ…『何か』を感じるんだ…否定したい『何か』を…
( ^ω^)「絶対に真実は見えるお。」
174 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 02:44:01 ID:MXoWtVeSO
―――ビデオの内容―――
一本目は吐気を催す程のショックを受けたが…
見る内に次第に慣れていった自分が怖い。
『破壊欲』『排泄欲』『性欲』をを集約したこの数々のテープは人を変える。
…そういえば昔、何かの漫画でこんなテープがあったな……まぁ、それはいい。
それよりも…見覚えがあるのだ。この仕草。
身近にいるような違うような…
その疑問はこの最後のテープで解ける筈だ…
男「みなさんこんにちわ。先日、応募者プレゼントの景品の抽選の結果発表致します。我々の汚れなきアイドル、ツンデレの『右乳』は、PN.
ジョルジュ長岡
さんに決定いたしました!おめでとうございます!続きまして――」
へぇ、アレに応募したやついたのか…
次の瞬間
男「『そ』れではご期限よう」
音声編集が一瞬送れた
この声は
ショボン
179 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 02:53:58 ID:MXoWtVeSO
呼吸が停まった
世界の色が一瞬反転した
何もかも分からなくなった
息が出来ない
息が出来ない
なぁショボン。何故?お前は必死になってツンデレの知り合い当たってたよな?
アレはフェイク?
なあショボン
警察に直ぐに頼らなかったのはこのせい?
なあショボン
眼をつむらないで俺を見てくれ
なあショボン
わからないよ何もかも
192 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 03:17:26 ID:MXoWtVeSO
('A`)「…アレ…オマエダヨナ?」
(´・ω・`)「……」
('A`)「答えろ!!アレは…あの化け物はお前かと聞いている!!」
(´・ω・`)「……………そうだ…」
('A`)「!!!!そ……『そうだ』じゃねぇ!!何故だ!!何故あんなことを!ツンデレに!!!」
(´・ω・`)「……」
('A`)「お前のカミさんだろうが!!お前のカミさんだ…ろぅ?違うのか…よ…?」
全身が脱力に襲われ、その場に座り込んでしまった。このポーズはまるで土下座。なんて滑稽なんだ
(´・ω・`)「……俺の女房さ…」
('A`)「じゃあ何故!!」
(´・ω・`)「女房は…ツンは腐っちまった。だからいらなくなったのさ」
( ^ω^)「……」
202 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 03:40:55 ID:MXoWtVeSO
('A`)「腐っちまった…?どうゆうことだ?」
(´・ω・`)「…言葉の通りさ。女房は体が腐っていく病気に冒されてしまった。」
('A`)「!!?」
( ^ω^)「……」
(´・ω・`)「初めは皮膚…次に脳…そして内臓系だ。コレは希に見る奇病でな。皮膚の次は脳。内臓ではない。この順番が厄介なんだよ…要
するに――」
('A`)「やめろ!!そんな小難しい話は良い。俺が聞きたいのは…何故彼女を棄てた!何故あんなビデオを!何故内藤が!?」
(´・ω・`)「聞きたいかね?」
214 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 04:11:54 ID:MXoWtVeSO
(´・ω・`)「先ずは彼女を棄てた理由だ」
私は常に一番だった。
小中高と学業スポーツ共にトップ。ルックスにだって自身がある。
言わばパーフェクトなのさ。
私を愛さない女はいない。
唯一人を除いて。
それがツンデレだ。
彼女は決して私に笑顔を向けることはなかった。私がどんなアプローチをしても。
有り得なかった。私を愛さないなんて。この女はきっと冷徹なのだろう。そう決め込んだ。
だが違っていた。私は見てしまったのだ。
内藤に捧げるあの満面の笑顔―…
許せなかった。
私は彼女を卒業後、呼び出して―
犯した。
私の子種を植え付け―彼女を孕ませた。
こうして彼女は内藤の元から離れ、私のモノとなったのさ
220 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
[sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 04:21:55 ID:MXoWtVeSO
―――彼女を棄てた理由〜続き〜―――
彼女は快く結婚を承諾してくれた。
あのひきつった笑顔。今でも忘れないよ。
結婚式はお前らも呼んでやったよな?
あの時のツンデレの笑顔覚えてるか?
あの完璧なまでのポーカーフェイス…顔を傾ける角度、タイミング…全て完璧だったろう?
それからの結婚生活は最高だったよ。
御互い愛し合ってる事を実感したね。
だが…きっかけはある日突然起った。
どこかでぶつけたのかと思っていた、腕の痣らしきモノが…
私の目の前で崩れ落ちた。
まるでイチゴジャムを瓶から落とすように。
ボトン
222 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 04:37:51 ID:MXoWtVeSO
―――彼女を棄てた理由〜続き〜―――
美しかった。
完璧な彼女が腐り崩れて行く姿は…
美しかった。
高校時代、彼女を想いながらの自慰に似たトキメキを感じたよ。
彼女は絶対医者には見せないそうだこの彼女の経過を記録しよう
だがどんな病気なんだ?
コレは伝染するのか?
私は腐りたくない。
医者を読んだ。束を握らせれば余計な介入はしない話の分かる人間。
どうやら非常に希な病気らしい。
感染はせず、原因は不明
安心した所で記録を始めた。
…彼女に凄惨な暴力をふるうと落ち着く…完璧な彼女の穴を埋めているようで…
…だが私だけがこの美しさを堪能するにはもったいないインターネットに流してしまおう。
私は完璧な美しさを持った彼女を棄て、
『崩れゆく儚さ』という美しさを持った彼女を愛した
だがダメだ。いささか崩れすぎた。コレは只のゴミだ
229 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
[sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 04:50:47 ID:MXoWtVeSO
―――内藤が彼女の居場所を知ってる理由―――
この崩れた彼女をどうするか悩んでいた。
私はショボリーヌコーポレ-ションの現社長。夫人がこうでは世間に示がつかん。
あることが閃き、内藤を訪ねた
私の推測が正しければ――
(´・ω・`)「(こんなとこで寝てたのか…)やぁ内藤」
(#^ω^)「ヒィヒィ…誰だお……誰でもいいお…何か…何か食べ物を…」
(´・ω・`)「やはりな…。私だ。ショボンだよ内藤。」
( ^ω^)「…?……!!し、ショボン!!てめぇ!ツンを!ツンを返すお!!!!」
ふう。コレだから低脳は困る。高いスーツが汚れてしまった。
(´・ω・`)「…ふぅ…落ち着け。私は君に返しに来たんだよ…ツンをね…」
( ^ω^)「!!な、なに!?ほ…本当か…お?」
(´・ω・`)「あぁ…フフフ…」
323 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
[sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 18:19:25 ID:MXoWtVeSO
(´・ω・`)「あぁ…フフフ…」
(#^ω^)「は、早く!!僕をツンに会わすお!!ああああああああ!!!!」
ち…やかましいヤツだな…
(´・ω・`)「まぁ落ち着け…会わす前に…理由を話そう。…ツンはとある深刻な病気に冒されてしまったんだ」
(#^ω^)「!?ど、どういうことだお!?ヒィヒィ」
(´・ω・`)「奇病でな…余命は恐らくもう少ない…。…ツンはな。私よりお前を愛していた。だからツンの短い余命をお前に託そうと思うの
だよ。」
(#^ω^)「当たり前だ!!僕はツンを愛していたお!ツ ン も だ!!それを…それをお前が!!僕は全部知っているんだお!!」
(´・ω・`)「……」
(#^ω^)「お前はツンを無理矢理犯したんだお!!孕んだツンは…僕を悲しませないよう……お前とあたかも愛し合ってるかの様に振る舞っ
たのだお!!」
327 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
[sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 18:35:07 ID:MXoWtVeSO
(´・ω・`)「うるさい!!黙れ屑が!!貴様は…私達がどんなに愛し
合ったか知りもしないくせに!!」
私は内藤の首を力いっぱい絞めてやった
( ^ω^)「グギ…イ…ヒィヒィ…」
(´・ω・`)「フゥ…私は…仕事もせず…何も食べれない痩せ細った乞食をたった今社会から消すことくらい簡単なんだぞ?」
手を離した
(#^ω^)「ゼハァ!!ゼヒィッゼヒィッ……つ…ツンは僕だけを…愛してるお…」
(´・ω・`)「……話を戻そう。ツンはお前に任す。それでいいな?…それと…こんな路地裏に住んでたんじゃぁな…家をお前にくれてやる。
それと一生を遊
んで暮らせるだけの金もな」
(#^ω^)「…何故そこまでしてくれるお…」
(´・ω・`)「直ぐに分かるさ…。プレゼントはまだあるぞ?ツンと私の…愛し合った幸せな夫婦生活の記録を渡そう」
331 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
[sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 18:41:16 ID:MXoWtVeSO
―――現在内藤家にて―――
('A`)「……ぁ…ぁ…」
(´・ω・`)「ドクオ。聞いているのか?おい?」
( ^ω^)「…続きは僕が話すお」
334 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
[sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 18:52:56 ID:MXoWtVeSO
―――続き、内藤の説明―――
先ずは前置きを話そうか
僕は高校を卒業した後、何をすることもなく、今で言うニートになってしまったお。
当然ツンには見切られ、彼女はショボンとくっついた。
当然っちゃあ…当然だお
当時は無気力で…僕は何もかも許容したお。
路地裏で眠ることや…虫達と一緒に何処かの残飯をむさぼること。
そして偶然僕を見付けたツンの友達から聞かされた…
ツンがショボンと一緒にいる理由
僕は…僕は…
そこだけにはショックを受けたんだお…
だけど当時の僕にはツンのことを想う資格すら無い人間…いや、生き物だったんだお。
いつも通りゴキブリ達に紛れて残飯をあさってたら…
ショボンが僕の目の前に現れたんだお
341 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
[sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 19:10:00 ID:MXoWtVeSO
―――内藤の説明―――
ショボンの姿を見た時は、ショボンを殺してしまいたい程憎らしかったお。ポッケの中に握っていたガラスの破片で眼を頂こうかと思っていた
お
だが実行する前に――ショボンが口を開き――話を聞いた
…僕は人の生活に戻りたかった。
温かいスープが飲みたかった。
小虫の紛れていない真っ白なご飯が食べたかったんだお。
そんな僕には最高の話だった。
その時、僕はツンのことを完璧に忘れていたんだお
ショボンは僕に三つ条件を提示した。
・このことは誰にも言わないこと
・ツンを完璧に看護すること(腐敗の進行を抑制)
・ショボンの目の前で全44本のテープを観ること
容易だったお。人の暮らしを手に入れ…更に愛するツンを手に入れる事が出来るなら。
346 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
[sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 19:37:40 ID:MXoWtVeSO
―――現在、内藤家―――
('A`)「……」
( ^ω^)「まぁ、こんな所で今に至るお」
('A`)「……内藤よ…」
( ^ω^)「なんだお?」
('A`)「…お前は何も、あのビデオを観て、何も、何も、何も感じなかったのかよ!!?」
( ^ω^)「…そりゃあ感じたお」
('A`)「……」
( ^ω^)「ツンが僕以外の男に愛されていて、とても嫉妬したお!!」
349 名前: 1 ◆iXiOde3yG..
投稿日: 2005/11/21(月) 19:41:01 ID:MXoWtVeSO
内藤のこのセリフを聞いて。俺は内藤の心の全てを悟った。
コイツは置いてきてしまったのだ。
人としての、『常識』や『徳』。
しょうがなかった。じゃなきゃ内藤は生きることが出来なかった。
職を持たず、何も持っていなかった内藤が『常識』や『徳』を持っていたら、今頃飢え死んでいるだろう。
いや、死ぬ前に職を探しているな。
だがこの二つを棄て――虫達と残飯をむさぼる事で――
内藤は生き長らえた
内藤とは高校を卒業してから急に音信不通だった。
その後内藤は恐らく一人だったのだろう。
路地裏でボロ雑巾を拾い、洗濯して使う者などいる筈もない。
373 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 21:04:42 ID:MXoWtVeSO
('A`)「お…お前らおかしいぞ……そんな事をして…そんな事実を
知って!!何故平気でいられるんだよ!!」
( ^ω^)「おかしいだって?僕達がかお?」
('A`)「他に誰が居る!?俺にはお前らが、緑の鱗に覆われた醜い爬虫類の怪物に見えるんだよ!!」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「…言ってくれるお。じゃあドクオ。君に問うお」
382 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 21:29:35 ID:MXoWtVeSO
( ^ω^)「君の言う『おかしい』や『異常』と言うのは一体なんなん
だお?何を定義して僕達にほざいているんだお?そして君の定義した答えに自信はある
のかお?絶対的なモノはあるのかお?」
内藤の皮膚はどんどん緑色に覆われていく――
( ^ω^)「……答えられないのは分かりきった事だお…。19年間僕達は友だったお。そして君は19年間――傍観者だったお。」
止めてくれ―ヒィッ、ゼヒィッ
( ^ω^)「三人の中で、君は決して事を起こす人間ではなかったお。人にすがりついてばかりだったお。僕が、ショボンが恋をしても――君
は恋する『フ
リ』。君は自分の仲間内のポジションを守るために周りに染まりながら日々傍観していたんだお」
ゼヒィッゼハァッゼェゼェゼェ
( ^ω^)「要するに君には確固たる意志はない。そんな人間が何を定義し、誰に意見するんだお?」
緑の怪物は実は理論派だった
385 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 21:35:04 ID:MXoWtVeSO
('A`)「……わ…かっ…た……。もう…やめてく…れ…」
(´・ω・`)「内藤。もうよせ」
( ^ω^)「…すまなかったお。流石に悪ノリが過ぎたお…」
(´・ω・`)「話を戻そうか。一番最初に」
('A`)「……」
('A`)「…内藤は『今に至る』と言った」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「……」
('A`)「その話から察するに…もう今までの話は終わりなんだよな?」
(´・ω・`)「…あぁ。」
( ^ω^)「……」
386 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 21:40:16 ID:MXoWtVeSO
('A`)「…いるのか?」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「……」
('A`)「ツンデレは…ココにいるのか?」
(´・ω・`)「……」
('A`)「……」
( ^ω^)「…………いるお」
395 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 21:54:25 ID:MXoWtVeSO
('A`)「!!……そ、そうか…。…会わせてもらおうか。…だが一つ
教えてくれ。ツンデレは…生きているのか?」
(´・ω・`)「……死んでいる」
( ^ω^)「……生きてるお」
('A`)「!?…?あ?どっちなんだ?」
(´・ω・`)「……その扉を開けて…進めば分かる」
( ^ω^)「……来るお。」
二人は席を立ち、扉の向こうへ歩いて行った
('A`)「ちょ、おま、ちょっと待てよ!まだ心の準備が!!」
( ^ω^)「…早く来るお。この扉は長くは開けていられない」
437 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
[sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 22:38:15 ID:MXoWtVeSO
どうするべきだ…感情の結論から言えば…扉のその先を見たく無い。
もうこれ以上知るのは耐えられない
逃げたい…
この場所から一刻も早く立ち去りたい。
もう嫌だ!!普通の俺は…傍観者の俺はこれ以上この件に関わりたくない!!
怖い物見たさ
問題はこの感情だ。
俺は扉に手をかけた
447 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
[sage] 投稿日: 2005/11/21(月) 22:46:08 ID:MXoWtVeSO
('A`)「…ん…なんだよ……やけに薄暗いな…まるで洞窟の中じゃな
いか」
照明として役割を果たしてるのはロウソクだった。
…しかもこのロウソク…赤くないか?
( ^ω^)「…ツンに強い光を当てると苦しがるんだお…。だから蛍光灯は外してロウソクにしてるお」
(´・ω・`)「……(ふぅ…やれやれ…無駄なことを…)」
('A`)「そうなのか…で?ツンデレはどこに?」
( ^ω^)「…今寝てる筈だお…」
( ^ω^)「あ、いたお!ツン…ツン…」
内藤は優しく膨らんだ白い布を揺さぶる。
その次の瞬間。
布ははだけ、ロウソクの灯りが照らした物は意外な物だった
501 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 23:12:30 ID:MXoWtVeSO
それは蝋人形だった。
青白い…不気味な蝋人形。
内藤のヤツは現実に耐えられなくなってこの人形をツンデレと称してるのか?
俺は意外すぎる結末に、安堵の息を漏らした。
(´・ω・`)「……ツン…」
ショボンが呟いたその時、信じられない事が起こった。
蝋人形「ブハァッ」
蝋人形の口から赤黒い流動体が吹き出した。
( ^ω^)「起きたようだお」
蝋人形「ぁ゙ぁ゙ぁ!゙ぅ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!」
( ^ω^)「おはようツン」
その『ツン』と呼ばれた蝋人形は腹と両手足を床につけ、まるでクモの様に活発に部屋中を動き回る。
ズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズ
ルズルズル
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
赤黒い肉と赤黒い液を部屋中に、俺達に巻き散らしながら
550 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 23:35:06 ID:MXoWtVeSO
何が起こった
今何が起こった
分からないなにも分からない人形が動いたそれを内藤はツンと呼んだその人形は俺の右足の指をペチャペチャと舐めている
これが…あのツンデレ?
俺の知っているツンデレは美しかった…
想いを人に伝えるのが苦手で…
言い訳する様なその素振りが愛らしかった…
その彼女は…俺が密かに想いを寄せていた彼女は…
――――赤黒い物を巻き散らしながら四肢でクモの様に動き――――
今俺の足を飴玉を舐めるように舐めている
589 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/21(月) 23:50:55 ID:MXoWtVeSO
('A`)「……ゼヘェッ…ゼヘェッ…」
( ^ω^)「どうしたんだお?ツンは初めての僕以外の来客に喜んでるみたいだお!」
(´・ω・`)「……」
('A`)「……ショ…ショボン……ツンは一体…」
(´-ω-`)「……」
('A`)「ショボン!!」
足を舐めていた人形は俺の声にびっくりしたのか、飛び離れた
(´-ω-`)「……ドクオ。こっちへ来い。」
俺とショボンはリビングルームへ戻っていった。
( ^ω^)「あれ?もう戻るお?折角ツン、目を覚ましたのに…」
('A`)「……お、おう、悪いな。ちょっとショボンと話があるんだよ…」
( ^ω^)「全く…ツンがこんなに元気なのは久しぶりなのに…」
ツン「ぃ゙ぃ゙ぃ゙!!ぅ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!」
彼女は血と肉を巻き散らす
624 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 00:06:49 ID:kzGhdLhgO
(´・ω・`)「…お前の聞きたいことは分かっている…」
('A`)「…分かっているなら…早く教えるんだ!!今、今ツンデレは一体どうしちまったんだ?」
(´-ω-`)「…お前相手に小難しい単語を並べても理解できんだろう…要約しよう。…まず、脳の『思考』の回路は完全に腐っている。体を
動かす最低限の
回路のみしか生きていない。あの現状は…そうだな、説明し辛いが『本能のままに生きている』コレが当てはまるだろう」
('A`)「……へ、へっ!馬鹿言うんじゃねえよ!ツンは俺の足の指を舐めたかったってのか!?」
(´・ω・`)「それは違うな」
('A`)「!?どうゆうことだ!?」
(´・ω・`)「ツンはな…『舐める』つもりでなく、『攻撃する』つもりだったのさ。だが歯は既に抜け落ちていた。お前は勘違いしたんだ
よ」
('A`)「……何故攻撃を?」
(´・ω・`)「お前は立っていた。ほぼうつ伏せの状態のツンから見たらお前は巨大に見え、恐怖の対象って訳だ」
('A`)「……」
645 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 00:16:46 ID:kzGhdLhgO
('A`)「ハハハハハ!彼女が!あのツンデレが!!ヒハハハハハハ
ハ!!」
(´・ω・`)「……」
('A`)「ハハ……ハ……………」
(´・ω・`)「……」
('A`)「……最後に、一つ聞きたい」
(´・ω・`)「……なんだ」
('A`)「…お前は…俺達が扉を進む前に…『死んでいる』と言った。」
(´・ω・`)「…あぁ」
('A`)「…だがツンデレは生きていた。どうゆう事だ?」
(´-ω-`)「……内藤は現実から目を背けて、自分でツンを造り上げているが―――」
('A`)「……」
(´・ω・`)「ツンは『人間』として死んでるよ」
682 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 00:28:50 ID:kzGhdLhgO
その言葉に俺は立ち尽くした。ふざけるなよ。ふざけるな……ふざける
な!!
『人間として死んでいる』だと!?
殺したのは…お前じゃないか!!
('A`)「…本気で言ってるのか?」
(´・ω・`)「?ああ。」
目に映ったのはショボンのゲスが鼻血を出しながら崩れていくスローモーション
初めて、人を…友だった男を殴り飛ばした
('A`)「…もう一つ質問を」
(´・ω・`)「グ…ウゥ…」
('A`)「……」
(´・ω・`)「…な、なんだ?」
('A`)「何故俺を連れてきた?」
('A`)「…オイ。答えようによっては只じゃ済まさんぞ」
(´・ω・`)「……友に…見届けてもらいたかった…」
('A`)「なに?どうゆう事だ?」
(´・ω・`)「……もうじき来る…」
760 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 00:50:54 ID:kzGhdLhgO
('A`)「…どういうことだ!?オイ!!」
(´・ω・`)「私だって…今まで罪悪感を感じなかった訳じゃない…」
('A`)「……」
(´・ω・`)「女を見ればその顔は腐敗したツン…。目を閉じれば、私による責め苦を受けていた時のツンのあの表情。眠ればツンの夢ばかり
を観る!!もう
耐えられないんだ!!」
('A`)「屑の良心の呵責か?」
(´・ω・`)「そうさ…だから私は罰を受けなければならないんだ」
('A`)「……?」
フォン!フォン!フォン!フォン!フォン!
('A`)「!?この音は!?…まさか…」
(´・ω・`)「……実に…実に良いタイミングだ…」
パトカーのサイレンと同時に内藤があの部屋から戻ってきた
( ^ω^)「なんだお!この音はなんだお!!」
(´・ω・`)「……内藤…もう止めよう…」
835 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 01:20:07 ID:kzGhdLhgO
(´・ω・`)「コレから警察は私と内藤を捕まえに来る…」
('A`)「!!……そうか…」
( ^ω^)「警察!?どういうことだお!?何をしたんだお!?」
(´・ω・`)「……内藤。もう止めよう。現実を見つめるんだ。」
( ^ω^)「現実!?現実ってどうゆうことだお!!」
(´・ω・`)「お前の…私達の愛していたツンはもういない」
( ^ω^)「!?ふざけたことぬかすんじゃないお!!さっき!あの部屋で観たお!」
(´・ω・`)「アレは…違う。ツンではあるが違うんだ。私が何を言いたいか分かるはずだ。内藤よ」
( ^ω^)「分からない!分からないお!!…そうか!分かったお!お前と警察はツンを何処かへ連れていく気だお!!そうはさせない…絶対
に!アレは僕の
ものだ!!」
(´・ω・`)「内藤…」
859 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 01:30:12 ID:kzGhdLhgO
内藤はあの部屋へ駆け込んで行った
('A`)「内藤!」
(´・ω・`)「…ドクオ。内藤を頼む!そして…ツンを頼む」
('A`)「…分かった」
〈`∀´〉「警察ニダ。ココにショボンヌコーポレーション社長夫人を誘拐し、監禁。更に猥褻なビデオを撮りインターネットに流し、最終
的に殺した。そ
の凶悪犯と、死体を隠蔽した共犯者を拘置してるとの情報を受けたニダ。」
(´・ω・`)「情報提供者は私だ。」
〈`∀´〉「アナタは…ショボンヌコーポレーション社長!?何故アナタが…」
(´・ω・`)「……」
〈`∀´〉「……詳しい話、お聞かせ願いますニダか?」
(´・ω・`)「……」
878 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 01:45:55 ID:kzGhdLhgO
―――あの部屋―――
('A`)「内藤!」
('A`)「!?内藤!?ドコだ!?」
裏庭に続くであろう、木製のドアが壊されていた
古くなっていて、ドアノブが回らなかったのだろう
呆然と壊れたドアを眺めていた次の瞬間
ブロロロォン
車が走る音が聞こえた
('A`)「あの野郎…まさか…」
―――とある道―――
( ^ω^)「ツンは誰にも渡さない…絶対に誰にも渡さない…ツンは僕のモノだ…」
ツン「ぅ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!ぅ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!!!」
―――リビングルーム―――
〈`∀´〉「さぁ吐くニダ!この変態ゲス野郎が!!共犯者はどこニダか!!」
ショボンは手錠を填められ、尋問を受けていた
(´・ω・`)「……」
〈`∀´〉「このゲスが…」
('A`)「ショボン!!大変だ!!内藤がツンデレを連れて車で逃げた!!」
(´・ω・`)「何だと!?」
919 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 01:58:04 ID:kzGhdLhgO
(´・ω・`)「どういうことだ!?」
('A`)「すまない…俺が部屋に入った時は既に…」
(´-ω-`)「……」
〈`∀´〉「オラ!ショボン!聞いてるのか!?死体と共犯者はどこだ!!」
('A`)「……」
〈`∀´〉「ショボン!!」
(´-ω-`)「……なぃ」
〈`∀´〉「あ!?」
(´・ω・`)「間違えたよ。共犯者などいない。死体は焼いちまったよ」
('A`)「……」
〈`∀´〉「…ふ…ふざけたこと言ってんじゃないニダ!!もう一度聞く!死体と共犯者はドコだニダ!」
(´・ω・`)「俺が一人で焼いちまった」
〈`∀´〉「……署でゆっくり話を聞くニダ。そこの方、アナタも同行していただきますニダ」
('A`)「あ…はい、分かりました…」
107 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 02:35:51 ID:kzGhdLhgO
警察署に着いた。
俺はショボン容疑者との関係を問われた。
共犯者と疑われているのだろう、警察は俺を中々帰さなかった。
だが俺は『仕事』というアリバイがあるため、あと二、三度出頭すれば疑いは完全に晴れるだろう。
初めてだ。多忙な日々に感謝したのは。
…ショボンは…自首という形になるのだろうか?
彼は証拠となるテープをも警察に提出したため、その罪は確固たる物となった。
テープの音声は編成されたもの。後付けだ。声の持ち主が明確になるのは時間の問題だろう。
色々な…衝撃的な事実を知ってしまった。衝撃的…こんな言葉じゃ軽すぎるな…
俺の中で革命的な出来事。
絶対的な繋がりが…大切な大切な繋がりが…三つも消えてしまった。
もう俺は彼等に会うことは無いだろう。
そういえばまるで寝ていない。
今は家に帰ってベッドでぐっすり眠りたい。
出来るならば全てを忘れたい…
128 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 02:50:38 ID:kzGhdLhgO
なあショボン。笑えるな。
全てをを持っていたお前は一つを手に入れるために全てを失った
愛を取り返そうと求めていた内藤は心を失った。
友にすがっていた傍観者の俺はかけがえのない友を失った
あの頃に…戻りてえなあ
―――その頃、とある車道―――
ブロロロォン
内藤は車を走らせていた
( ^ω^)「……ツン…コレからきっと楽しくなるお!そうだ、二人で海の見える町で暮らすお!」
ツン「ぅ゙ぅ゙ぅ゙……ぅ゙ぅ゙……」
( ^ω^)「楽しみだなあ…僕はそこで小さな喫茶店のマスターをやるんだお…」
ツン「ぅ゙ぅ゙…ぅ゙……………………………………………………」
( ^ω^)「そしてツンは―――――」
ツン「…………………………………」
160 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 03:16:23 ID:kzGhdLhgO
( ^ω^)「そしてツンは――――」
ツン「…………」
( ^ω^)「ツン?聞いてるのかお?」
ツン「…………」
(;^ω^)「ツン!?ちょっと、大丈夫かお!?ツン!?」
ツン「…………」
(;^ω^)「ツン!!!!!」
ツン「…………うるさいわね!ちゃんと聞いてるわよ!」
175 名前: 1 ◆iXiOde3yG.
投稿日: 2005/11/22(火) 03:18:46 ID:kzGhdLhgO
(;^ω^)「よ、よかった…僕、ツンに何かあったのかと…。それでね
――」
ツン「フン!どうせ私がその喫茶店で料理でも作ってるんでしょ!?」
( ^ω^)「そうだお。海の見える町だお。ツンの不味い料理も美味くなる筈だお」
ツン「もう!絶対作ってやんないんだから!」
( ^ω^)「ふふ…ごめんお…愛してるから許して欲しいお…」
ツン「///…もう!知らないんだから///」
―――通りすがりの車―――
男「おい、今の車見たか?」
女「えぇ…助手席にマネキン乗せてたわ…」
男「だよな…」
女「ねぇ、貴方。私気味が悪いわ…」
男「だな…もう帰ろう…」
――――――
( ^ω^)「なぁツン…僕は君の事…本当に愛してるんだお…」
ツン「私もよ、ブーン…愛してる…」
( ^ω^)「僕は…僕は、君とずっと一緒にいたいお…」
ツン「えぇ、ブーン。愛してるわ…。ず っ と い っ し ょ に い ま し ょ う ね」
〜fin〜
戻る