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仮面ライダーポイズン 第一話


845 名前: 以 下、名無しにかわりましてモナーを取り返します 投稿日: 2005/09/28(水) 23:57:14 ID:lyKPAW0T0

「こ……が二人…の実験…か?」
「は…」

『なんだ…?何を…言っている?』

「ん…?こ・・つ、ど……で・・・」
「ああ、・・・…つは…一実…体の…供…す」
「…程…大…夫なん…ろ…な?」
「勿…です!前回のよ…な…敗はしま…よ!」

『大丈夫…なにがだ?』

「ふん……いい、…さっさと改…しろ」
「了解」

『何を…何をする気だ!?』
『くそ…何だ!?何が起きている!?』
『何故体が動かない…!?』

ガシャン
「それでは改造を始める」

『ま、眩しい…』
『…待て、今なんて言った!?』
『改造…だと!?』

「うわあああああぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」

847 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 00:05:18 ID:18w0/q1z0

えらく頭が痛い。体も火照っていて、とてつもなく熱い。

('A`) 「う…ここは…どこだ…?」

目を開けてみると、そこはまるで病院のような所だった。
否、病院ではない。病院にはこんな怪しい器具は置いていない。

('A`) 『何だ…一体何が起きたんだ…?…!?』

周囲を確認しようと体を動かそうにも、拘束されていて動けない。
その時、ドアが開き数人の科学者が入ってきた。

「なんだ、もう意識が戻ったのか…困るなぁ。まだ改造は終わっていないのに」
('A`) 「改造だと!?お、お前ら…一体何を!?」
「うるさいな…少し眠っていてくれ」

そういうと科学者は注射器を俺の腕に刺し、液体を体内注ぎ込んだ。
「特殊な睡眠薬だ…もうちょっとだから大人しくしていてくれ」

…再び俺の意識は闇に落ちた。

848 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 00:09:33 ID:18w0/q1z0

(・ー・)「やれやれ…改造は無事に終わったのかい?」
「は…もうまもなく目を覚ますかと。」
(・ー・)「そうか…今回は大丈夫なんだろうね?前みたいな事はもうごめんだよ?」
「はい。今回は慎重に慎重を重ねました…間違いありません。」
(・ー・)「それならいいんだけどね…。分かった、下がりな。」
「は…」

(・ー・)『やれやれ…なんで兄さんは仮面ライダーなんかに拘るんだろう。
僕たちが直接戦った方が絶対早いと思うのにな…。』

(・ー・)「まあ、僕は兄さんに従うだけだけどね…。」

849 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 00:16:39 ID:18w0/q1z0

「王子!奴が目を覚ましました!」
(・ー・)「分かった…洗脳は完璧だろうね?」
「はい、完璧です!」
(・ー・)「よし、じゃあここにつれて来い。」
「了解しました」

『ここは…どこだ?俺は…誰だ?』
(・ー・)「やあ…初めましてだな、毒男君」
『毒男…俺のことか?』
(・ー・)「と、そうかそうか。もう違うんだったね。君は生まれ変わったんだった。」
『生まれ…変わった…?』
(・ー・)「そうだな、君の名前は…ポイズン…うん。仮面ライダーポイズンだ。」
('A`) 「仮面ライダー…ポイズン…。」
(・ー・)「そうだ。さてポイズン。早速だが君の性能チェックもかねて任務についてもらうよ。」
('A`) 「任務…。」
(・ー・)「なぁに、簡単さ。とある村を消してきて欲しい。君の力を持ってすれば簡単さ。」
('A`) 「…了解した。」

(・ー・)「さぁて…お手並み拝見といこうか?」

853 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 00:25:25 ID:18w0/q1z0

「ここだ、ポイズン」
('A`) 「…。」
「この村には小規模だが軍が駐屯している。我らのアジトにまだ気付いた様子はないが…
こう近くてはいつ気付かれるか分かったものではない。」
('A`) 「成程、な。」
「そこでお前の出番という訳だ。」
('A`) 「了解した。村人はどうする?」
「勿論皆殺し、だ。情け容赦は無用だぞ。一人残らず殺せ。」
('A`) 「…了解。」
「よし…さあ、これがお前の初陣だ。期待しているぞ」
('A`) 「ふん…変身!」

掛け声と共に周囲を闇が包む。
…闇が去った後に佇むは、黒き戦士。

(●{A}●) 「さて…行くか…。」


856 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 00:32:44 ID:18w0/q1z0

燃え盛る村。響く悲鳴。転がる死体。それはまるで地獄絵図。

「凄い…凄いぞ…!素晴らしい!」

あれだけあった軍の兵器は最早見る影もない。
軍人、村人…女子供を問わずに転がる死体。
その中に佇む黒い影。

(●{A}●) 「ふん…他愛もない…。」

ガラッ!

(●{A}●) 「!?」

物音のした方にポイズンは近寄る。…そこにいたのはまだ幼い子供だった。

「やだ…やだよ…お母さん…おかあさーーーん!!!!」

子供はポイズンに気付く様子もなく、動かない母親の死体に抱きつき泣いていた。

(●{A}●) 『女子供だろうと…容赦は、しない…。
せめてもの情けに、一瞬で殺してやる。』

「うっ、お、おかあさーーーーん!!!!!うわあああーーーー!」

子供は泣き続ける。

857 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 00:38:26 ID:18w0/q1z0

(●{A}●) 『…死ねっ…うっ!?』

腕に力を込め、今まさにやらんとしたその時、ライダーを頭痛が襲う。

(●{A}●) 『な、なんだ!?頭が…痛い…!』

『タカシ…ごめんね…本当に…ごめんね…』

(●{A}●) 『な、なんだこれは!あ、頭がぁああ!!!!!』

『カーチャン…?おい…嘘だろ…何とか言えよ…?』

(●{A}●) 『なんだ!!!!何なんだこれはぁああ!!!!!』

『母さん…役に立たなくてごめんね…貧乏で…ごめんね…』

(●{A}●) 「う、うわあああああああ!!!!!!!!!!!」
「ん?どうした?ポイズン!?」
(●{A}●) 「うわ、う、う、うわあああああ!!!!!!!!!」

獣のような咆哮があたりに響く。

860 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 00:44:21 ID:18w0/q1z0

―――――――――――――…………

J('ー`)し「タカシ、デジカメってどうやって使うのかな?」
???「うるせえ、説明書でも読んでろ!あっち行けババア!」
J('ー`)し「ごめんね…ごめんね…ババアでごめんね…。」

『何だ…これは…!?』

J('ー`)し「タカシ…お弁当作ったよ…これ、食べてね…。」
???「うるせえぞババア!こんなまずいいらねえよ!さっさと消えろ!」
そう言ってそいつは弁当を窓から投げ捨てた。

『勿体無い…なんてひどい事を…。』

J('ー`)し「ごめんね…ごめんね…料理下手でごめんね…。」

『なんだ…この光景…どこかで見たことが…ある?』
『この人…誰だっけ…なんだろう…凄く…懐かしい…』

864 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 00:53:34 ID:18w0/q1z0

――――――――――――――………

???「カーチャン…?おい…嘘だろ…何とか言えよ…?」
(○{ー}`)し「タ…カ…シ…ごめん、ね…」

『あれ…あの格好…どこかで…。…血が!?』

(○{ー}`)し「ごめん、ね…タカ、シ…お母さん…もう、駄目…みたい…」
???「おい…ふざけんなよ!?嘘だろ!?嘘って言えよ!」
(○{ー}`)し「ごめn…ごほっ!ごぼっ!」

どこかで見た格好をしたその人は、大量の血を吐き出した。
元々あった傷から出ている血と、今吐いた血とで家の中は紅く染まっていた。

???「おい…嘘だって…言ってよ…カーチャン…お、俺言いたい事があるんだ!」
(○{ー}`)し「はぁ…はぁ…こんなお母さんで…ごめん、ね…。」
???「おい、聞けって!なあ、頼むよ!聞いてくれよ!」

少年は必死に話し掛けるが、もはやその人は耳も聞こえていないようだった。

『何だ…この光景…どこか、で…。』

865 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 00:59:03 ID:18w0/q1z0

――――――――――――――………

???「今まで、本当にごめん!謝って許されるとは思わないけど…ごめんなさい…」
(○{ー}`)し「タカ…シ…。」
???「俺なんでもするから!肩もみだってする!デジカメの使い方だって教えてあげる!
ほら、カーチャンの弁当持ってさ、動物園行こうよ!」

『無駄だよ…もうその人は…助からない…。』

???「だから…なぁ…死なないで…俺を置いてかないでよっ…!カーチャン!」
(○{ー}`)し「タカシ…。」
???「な、何!?カーチャン!何でも言ってよ!」
(○{ー}`)し「ありがとう…良い、子…。」

そう言ってその人は少年の頭を撫でた。

???「カ、カーチャン…?」
(○{ー}`)し「…。」
???「なあ…おい…嘘だろ…?カーチャン…?」

『もう、その人は動かない…』

867 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 01:03:07 ID:18w0/q1z0

――――――――――――――………

???「カー…チャン…?う、嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だああ!!!!!」
???「なあ、嘘だろう!?笑ってよ!?話し掛けてよ!?いつもみたいに…いつも、みたい、に…」
???「う…う…うわああぁぁぁぁぁあぁ!!!!!!」

もう動かないその人の死体を抱き、少年は泣き続ける。

『誰だ…これ、は…』

('A`) 「カーチャン、カーチャン、カーチャアアアアアアン!!!!!!!!」

『お、俺!?』

――――――――――――――………

(●{A}●) 「う、うわああああああああ!!!!!!!!!!!

869 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 01:09:21 ID:18w0/q1z0

(●{A}●) 『何だ何だ何だ何だ何だ!!!!!?????』
(●{A}●) 『俺だと…俺…俺…は…誰だぁあああ!?』
        
――――オマエハカメンライダーポイズン

(●{A}●) 『違う…違う…!俺は…俺はっ…!!!!』

「おい、どうしたんだポイズン!?応答しろ!」

(●{A}●) 「俺は…俺は…」

「こ、こわ、い…お、おかあさんっ…!」

声の出は先程の子供。まだ母親が動くと信じているのだろうか。子供は手を離さない。

「何をやっているポイズン!!村人は皆殺しにしろといっただろう!早くやれ!」
(●{A}●) 「俺は…ポイズン…」
「そうだ、何を迷っている!さあ、やれ!」
(●{A}●) 「…。」

――――――オマエハカメンライダーポイズンダ…

871 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 01:12:55 ID:18w0/q1z0

(●{A}●) 『俺は…俺…は…』

ポイズンはゆっくりと腕を上げる。ゆっくりと、しかし確実にこもった力…。

「そうだ、それでいい!さあ、殺せ!」
(●{A}●) 「…。」

―――――――「ありがとう…良い、子…。」

(●{A}●) 「はっ…ふふふ…ふふ、ふ…」

不気味に微笑むライダー

「ひ!!お、おかあ、さ・・・」
「そうだ!その手を振り下ろせ!」 
(●{A}●) 「だが断るっ!」
「…!?」
「な、なんだと!?」

(●{A}●) 『そうだ…俺は…俺は!!!!!』

872 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 01:19:52 ID:18w0/q1z0

(●{A}●) 「俺は…俺は…ポイズンなんかじゃ、ない!」
「な、なんだと!?洗脳が解けたのか!?」
(●{A}●) 「貴様らの思い通りになど…なるものかっ!」

そう言うとライダーは子供の方へと向きを変えた。

(●{A}●) 「ごめん…ごめんな…謝って許される事じゃないけど…ごめんな…」
「…。」
(●{A}●) 「でも、勝手を承知で言わせてくれ。…生きて、生きて、生き抜いてくれ」
「…。」
(●{A}●) 「恨んでくれてもいい。俺を恨む事で生きる糧となるのならそれでも構わない。」
「…。」
(●{A}●) 「生きて、くれ…。」

少女は泣き止むのをやめはしたが、動こうとはしない。

(●{A}●) 「ごめんよ…本当にごめんよ…俺は…取り返しのつかない事を…してしまった…」
「…お兄ちゃん。」

ようやく口を開いた子供。

(●{A}●) 「なんだい?」
「私はお母さんを殺したおにいちゃんを絶対に…絶対に許さない!」
(●{A}●) 「うん…分かってる」
「私が大きくなったら…おにいちゃんを殺しに行きます」
(●{A}●) 「うん」
「だから…お兄ちゃんはそれまで生きてください」
(●{A}●) 「・・・。」

879 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 01:26:42 ID:18w0/q1z0

「私はおにいちゃんを…許さない!」
(●{A}●) 「・・・うん。」
「でも…今私を助けてくれたのは確かです。…その事に関してだけはお礼を、言います」
(●{A}●) 「・・・」
「ありがとう」
(●{A}●) 「…うん、ありがとう」
「・・・。」
(●{A}●) 「さあ、もう、いきな」

子供は母親の死体をもう一度見、そして何も言わずに逃げ出した。

(●{A}●) 『これで…これで、良い…』
「ポイズン…残念だよ…君にはガッカリだ…!」
(●{A}●) 「全くだ…俺と同じ境遇の子供を自分で作っちまうなんてな…最悪だ」
「ふん!こうなったからには仕方がない。貴重な実験体を失うのは痛いが…。殺してやる。」
(●{A}●) 「ハッ!そう易々と!俺は確かに罪人だ…だが、それはお前らもだ!」
「黙れ!貴様も母親と同じ運命をたどらせてやる!」
(●{A}●) 「やってみろおおお!!!!!!」

882 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 01:35:28 ID:18w0/q1z0

「実験体の分際で…勝てると思うな!…変身!」

眩しい光と共に、研究員がみるみると姿を変えていく!

]◎[ 「殺してやるよ…ポイズン!いくぞ!」

変身を終えた研究員、その姿はまるでギガンテス。
2倍にも膨れ上がったその体は、見るものを恐怖させる。

]◎[「死ねえ!」
(●{A}●) 「!!」

巨体から繰り出される攻撃は凄まじい速さでポイズンを狙う!

(●{A}●) 『なんて速さだ…!』
]◎[「どうしたぁ!ポイズン!!!避けてばかりでは勝てんぞ!!!」
(●{A}●) 『だが攻撃は単調…隙は、ある!』
]◎[「うおおお!!!」
(●{A}●) 『…ここだっ!!』

大振りな拳を華麗なステップで見事にかわし、ポイズンは宙に舞う!

(●{A}●) 「後ろを取ればっ…!」
]◎[「甘いわぁ!!!」
(●{A}●) 「な、なに!?」

887 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 01:40:55 ID:18w0/q1z0

(●{A}●) 『腕が…三本だと!!?く…まずい!』
]◎[「もらったぁ!」

三本目の腕が空中で思うように動けないポイズンを襲う!

メキッ…!

(●{A}●) 「ぐはあ!!!!!!!」

鳩尾に直撃を受けたポイズンは、凄まじい勢いで吹き飛ばされる!
建物の残骸に当たり、何回かのバウンドの後よろよろと立ち上がる。

(●{A}●) 「ぐ…」
]◎[「はっはははは!大した事ないな!仮面ライダーも!」
(●{A}●) 「まだだ…!まだ、終わらない!」
]◎[「ハッ!威勢だけは良いようだな!だが今のお前に何が出来る!
最早立つことで精一杯のお前に!」
(●{A}●) 「く…」
(●{A}●) 『何か…何かないのか!?』

890 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 01:45:43 ID:18w0/q1z0

(●{A}●) 『俺はここで死ぬわけには行かない…行かないんだっ…!』
(●{A}●) 『俺にはまだ…やるべき事があるっ・・・!』

―――――――想い…

(●{A}●) 「う、お、お、お、お、お、お、!!!!!!」

]◎[「な、なんだ!?」

突然ポイズンを暗黒が包む!
それはまるでポイズンの想いに呼応するかのように量を増していく!

(●{A}●) 『いける…これなら…いけるぞ!』
]◎[「な、何だというのだ!?この迫力は!?」
(●{A}●) 「…覚悟ぉぉおーーーーー!!!!!!!!」

黒き闘志を纏い、ポイズンが駆ける!

892 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 01:50:45 ID:18w0/q1z0

(●{A}●) 「せい、は、せりゃあ!」

先程とはまるで別人のような鋭さと素早さで怒涛の攻撃を仕掛けるポイズン!
その破壊力はギガンテスのそれをもはるかに凌駕しているようだった。

]◎[「こんな…こんなことがぁ!!?」
(●{A}●) 「これで…終わりだぁ!!」

ポイズンの体を覆っていた闇が拳にと集まる。

(●{A}●) 「せりゃあ!!!!!!!!!」
]◎[「ガッ…!」

拳はギガンテスをぶち抜き、大きな風穴を開けた!

]◎[「バ…カ…な…」
(●{A}●) 「はぁ…はぁ…俺の、勝ちだな…」

ギガンテスはその巨体を地面へと沈めた――…

897 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 01:54:26 ID:18w0/q1z0

……――――

(●{A}●) 『この力は…何なんだ…?』
(●{A}●) 『急にみなぎったこの力…あまりにも強すぎるこの力…』
(●{A}●) 『悩んでいる暇はない、か…』
(●{A}●) 『俺には力があり、そして成すべき事がある』

(●{A}●) 「行くか…。」

傷は癒えた。成すべき事はただ一つ。

(●{A}●) 『もう俺みたいな奴はうんざりだ…』
(●{A}●) 『止めてみせる…!絶対に…!』

905 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:01:34 ID:18w0/q1z0

何人の戦闘員を倒しただろう。どれだけの時間がたっただろう。
気付けば俺の周りに動く奴はおらず、体は返り血にまみれていた。

(●{A}●) 『後は…奴だけか…!待ってろ!』

そしてポイズンは最後の部屋へと足を踏み入れる…


(・ー・)「ようこそ…ポイズン」
(●{A}●) 「…待たせたな」
(・ー・)「はぁ…やっぱりこうなっちゃったんだんね…残念だ」
(●{A}●) 「何を今更…貴様らの殺めてきた人達のことを考えれば、当然だ」
(・ー・)「ふーん…そうかそうか…でも、ね」
(●{A}●) 「・・・?」
(・ー・)「さっきまで君が殺めてきた戦闘員たち…彼らもまた、人なんだよ?」
(●{A}●) 「・・・。」
(・ー・)「彼等にだって生活があり、待ってくれている人もいた…」
(●{A}●) 「・・・。」
(・ー・)「今の君と僕たち…何が違うというんだい?」
(・ー・)「…否定はさせないよ…。正義の味方のつもりかなんだか知らないけど…」
(・ー・)「今の君は僕らとなんら変わりは、ない!」

908 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:08:49 ID:18w0/q1z0

(●{A}●) 「…正義を語るつもりなど、ない。悪と呼ばれようと構わない。」
(・ー・)「…ほう?」
(●{A}●) 「俺はろくでなしの人殺しだ」

―――「私はあなたを許さない」

(●{A}●) 「俺とお前らの違いなど、他人から見ればないに等しいだろう」
(・ー・)「そうだよそうだよ…なのに何故君は必死になって戦うのさ?」
(●{A}●) 「だがな…貴様を倒せば、悲しみの数は減る!」
(・ー・)「・・・。」
(●{A}●) 「もう俺のような奴は要らない!…ここで終わらせてやる!」
(・ー・)「ふーん…そうかそう、か…」
(●{A}●) 「…行くぞ!」

暗黒を纏い、駆け出すポイズン!

(・ー・)「でもね、それはエゴでしかないんだよ…ポイズン!」
(・ー・)「君では僕を倒せないっ!」
(●{A}●) 「せりゃああ!!!!!!!」

暗黒を纏った拳が今まさに顔面を打ち砕かんとしたその時っ…!

910 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:12:59 ID:18w0/q1z0

(●{A}●) 「な・・・!?」
(・ー・)「言ったでしょう…?君じゃぁ、役不足だ!」

ポイズンの放った拳はしかし、片手で意図も簡単に受け止められていた!

(●{A}●) 「ば、馬鹿な!」
(・ー・)「これが現実、だっ!」
(●{A}●) 「ぐはぁ!」

余った片手でポイズンに拳を繰り出す王子。

(●{A}●) 『つ、強い!!!』

(・ー・)「ほうら、まだまだいくよ!」
(●{A}●) 「ぐあ!ぐ、うがぁ!ぐはぁ!」

押さえられた片手はぴたりとも動かせず、良いように殴られるポイズン

(・ー・)「ほら!さっきの勢いはどうしたのさ!ほら!ほらぁ!」
(●{A}●) 「ぐああ!う、ぐ、あ、あああ!!!!」

912 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:20:07 ID:18w0/q1z0

(・ー・)「理想じゃっ!人はっ!救えないっ!」
(●{A}●) 「ぐおおお!う、ぐう!あ、がぁ!」
(・ー・)「その癖人間はっ!努力もせずっ!あまつさえ戦いをっ!続けるっ!」

殴っていた手を止め、王子は最早虫の息のポイズンに語りかける

(・ー・)「分かるかなぁ?…力が必要なんだよ」
(・ー・)「僕らは悪だ。間違いない…」
(・ー・)「でもね…これは…必要悪なんだよ!」
(・ー・)「理想だけを追い続け努力もしない人間に…まかせてはおけない」
(●{A}●) 「そ、そんなこと…!」
(・ー・)「ないって?じゃあ何さ、今のこの状態は?君は僕に手すら出せないでいる…」
(●{A}●) 「ぐ・・・」
(・ー・)「甘いこといってるんじゃないよ…こうでもしないと世界は変わらない!永遠にね!」
(●{A}●) 「く・・・。」
(・ー・)「…さて、終わりにしよう。君のせいでみんないなくなってしまった。
再建するのも楽じゃないんだよ。…兄さんにもしかられてしまうな。」
(●{A}●) 「く・・・そ・・・っ!」
(・ー・)「じゃあね…ばいばい」

915 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:26:12 ID:18w0/q1z0

―――――……

なぁ、俺の言ってる事は間違ってるのかなぁ?
あいつの言う事が正しいのかなぁ…?
この悲しみは必要だって言うのかなぁ?
あの子の悲しみも…絶対に必要なものだったのかなぁ?
分からない…分からないよ…なあ、どうすれば良いんだろう、カーチャン…

「毒男!いつまでも泣いてちゃだめだお!」
「悲しいのは分かるけど…それでも悲しみにくれてるだけじゃ駄目だお!」
「毒男のお母さんだって…今のそんな毒男見ても喜ばないお!」

('A`) 「死人は何も言わないよ…」

「だからこそだお!思い出に負けちゃ駄目だお!」
「わからないことも一杯あるけど…それでもみんな生きてるんだお!」

――――――「良い、子」

あぁ、そうか…そうだよな…
そうか、そういうことか…おーけー、わかったわかった、オールオッケーだ

916 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:31:56 ID:18w0/q1z0

(・ー・)「終わり、だ!」

王子は渾身の拳を繰り出す!

(●{A}●) 「まだだ、まだ、終わらない!」
(・ー・)「なに!?」

散っていた闇が再びポイズンの元に集まり、力を取り戻す!

(●{A}●) 「そうだ…何が正しいかなんて…俺が決める事じゃない!」
(;・ー・)「く…!」

集まった闇は王子の拳を見事に受け止めていた

(●{A}●) 「悪が何をかっこつけて…!」
(;・ー・)「ええい!」

王子は一旦離れ、距離をとる

(●{A}●) 「何が正しいとか、何が必要…不要…下らない!」
(;・ー・)「なんだと!?」
(●{A}●) 「俺には俺の想いが、あるっ!」

―――――――『死ぬわけにはいかない』

918 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:37:47 ID:18w0/q1z0

(●{A}●) 「俺が生きていれば…助かる子がいる!」

――――――――『俺は君の為に、死なない』

(・ー・)「・・・。」
(●{A}●) 「お前を倒せば…減る悲しみが、確かにある!」
(・ー・)「それは目を背けているだけだ!」
(●{A}●) 「確かにそうかもしれない…それでも!」
(・ー・)「…何を言っても無駄なようだな」
(●{A}●) 「・・・。」
(・ー・)「所詮は水と油…交わる事はない、か」
(●{A}●) 「・・・。」
(・ー・)「もう語るべき必要もあるまい・・・決着を、つけよう」
(●{A}●) 「・・・ああ」

互いの間を緊張が走る。
王子はその手に極限の力を込め
ポイズンはその手に想いとを込める

924 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:41:44 ID:18w0/q1z0

合図はなんだったのか

誰にも分からぬ、二人だけの合図で同時に動く

(・ー・)「うおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
(●{A}●) 「はああああああああああ!!!!!!」

交錯は一瞬――――……

927 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:44:43 ID:18w0/q1z0

刹那の後、着地する二人

落ちる、右腕
かける、仮面

(・ー・)「…ふん」
(●{A}` ) 「…。」

(・ー・)「ふふ…はは、は…」
(●{A}` ) 「・・・・。」

(・ー・)「僕の負け、か」
(●{A}` )「・・・。」

(・ー・)「何が悪かったんだろうなぁ?ポイズン…」
(●{A}` )「誰も、正しくなんかは、ない…」

(・ー・)「ふっふ、は、ははは!そうかそうか…そういうことなんだろうね…」
(●{A}` ) 「俺の勝ち、だ」

929 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:49:58 ID:18w0/q1z0

(・ー・)「あぁ、ごめんよ兄さん…僕はここで死ぬみたいだ」
(●{A}` )「…兄がいるのか」

(・ー・)「いるよ…僕よりもはるかに強いよ…兄さんは」
(●{A}` )「…想いは、変わらないさ」

(・ー・)「うふふ…そう言うと思ったよ…」
(●{A}` )「・・・。」

(・ー・)「でもね、そうはさせない」
(・ー・)「君も道ずれ、だ!!!!!!!!!」
(●{A}` )「!?」

王子は手に隠し持っていたスイッチを押す
と、同時にアジトが凄まじい勢いで揺れだす!

ゴゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!

(●{A}` )「な…!?」
(・ー・)「君一人に良い格好はさせないよ!はは、ははは、は…」

そう言って下半身を消し飛ばされ、上半身だけとなっていた王子はついに力尽きた

934 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 02:55:40 ID:18w0/q1z0

ゴゴゴッゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!

(●{A}` )「くそ…!」

既に満身創痍、やられた傷も癒えてはいないライダー
降りしきる岩盤、響くサイレン
地上までは果てしなく遠い

(●{A}` )『死ぬわけには…死ぬわけにはいかないんだ!』

脳裏をよぎるはあの子の泣き顔

(●{A}` )「死ぬわけ…にはっ!!!」

動かぬ体を引きずり引きずり出口へとポイズンは進む

(●{A}` ) 「!?ぐ、ぐおお!!」

しかし無常にも降り注ぐ岩盤…!

(●{A}` )「し、しまった!」

降り注ぐ岩盤を避けられず、ついには岩にはさまれるポイズン…!

938 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 03:00:21 ID:18w0/q1z0

「カウントダウン開始…5…」

(●{A}` )「く、そ、そんな!」

―――――――想いは届かないのか

「4」

――――――― ここで俺は死ぬのか
―――――――約束も守れずに…

「3」

(●{A}` )『俺は…俺は…俺はっ!!!』

「2」

(●{A}` )「俺は、死なない!!!!!」

――――――――集まる闇

「1」

(●{A}` )「うおおおおおお!!!!!!!」

「0」


強烈な閃光―それは核…
人類最大の炎が大地を焼く――――

943 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 03:04:18 ID:18w0/q1z0

「王子…報告が…」
(´・ω・`)「なんだい?」
「弟様が…お亡くなりになれられました…」
(´・ω・`)「!?」
「アジトも消滅したようです…」
(´・ω・`)「そう、か…」
「それと…」
(´・ω・`)「まだ何かあるのか」
「はい…あちらで研究を進めていた仮面ライダーポイズンの死体は発見されなかったそうです…」
(´・ω・`)「・・・そう、か」
「は…」
(´・ω・`)「分かった。下がれ…」
「は…」

944 名前:
以下、名無しにかわりましてモナーを取り返し ます 投稿日: 2005/09/29(木) 03:07:40 ID:18w0/q1z0

ある場所に一人の男が佇んでいた
そこには一つの墓が…

???「…俺はまだ、生きてるよ」
???「色々あったけど…俺はまだ、生きてる…」
???「だから…やるべきことを、出来る事を、やってみるよ」
???「何が正しいかなんて…分からないけど、ね…」

('A`) 「じゃあ、いってくるよ…カーチャン…」


                                 (了



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